冬もいよいよ真ん中を過ぎた頃。冬色の景色に、ぽつりぽつりと水仙の花など明るい色が映える季節となりました。軽やかな色を纏いたいと春を想い、道具箱から飾りボタン、パールやカットガラスビーズ、プレスビーズなどを組み合わせてビジューヘアゴムを作りました。
また、軽さを重視してアクリルビーズやコットンパールに、少しだけ陶器やガラスのビーズを組み合わせたビーズシュシュも。クロシェ(かぎ編み)経験者であれば、おそらくすぐに始められるもの。まだ気が早いですが、春を感じるヘアアクセサリーを作ってみませんか?
ボタンを主役に置いたビジューヘアゴムの作り方
準備をするものは、「ボタン(裏に通す穴が付いたもの)」「Tピン」「丸カン」「ビーズ」「ヘアゴム」。
- ボタン(裏に通す穴が付いたもの)…ジャケットやカーディガンなどに使われる飾りボタン
- Tピン…ビーズの数と同じ本数
- 丸カン…少し大きめ6~8mmくらいのもの、ビーズを通す数による
- ビーズ…大小サイズ問わず、好きなものを
- ヘアゴム…使いやすいものを。日本製のヘアゴムは丈夫でおすすめ
私が今回作ったものは、飾りボタンを主役に横に広がるようにビーズがこぼれそうなビジューヘアゴム。大き目のしっかりとした丸カンを組み合わせて骨組みを作り、その丸カンにTピンで留めたビーズをたくさん通し、絡まらずに支えとなる丸カンを3~5個ヘアゴムに通しています。
私も試行錯誤しながら作ったので、初心者の方はパッと見て「あぁ!」と理解するには難しく感じるかも…
うまく説明できないのですが、大きな飾りボタンなどを使う際に、しっかりと骨組みとなる丸カンを鎖状に作り、それぞれにたくさんビーズが通っている状態です。それにより、ボタンも固定されて傾くこともなくきれいに収まります。
初心者の方へおすすめなのは、まず好きなビーズをTピンに通して輪っかを作り、出来上がったものを丸カンへ通し、ヘアゴムに組み合わせたもの。しゃらりと揺れるビーズがかわいく、シンプルな作りで挑戦しやすいです。
ビーズを選ぶ際は同系色でまとめたり、2色または3~4色と決めた色数でまとめたり、思い切ってカラフルにしたり…と気分に応じて選んでみましょう。色々な素材、異なるサイズを組み合わせるのも楽しいですよ!
ビジューヘアゴムにビーズシュシュなど
色々な素材や色を触り組み合わせるのは、ひとりセラピーと言いますか、なかなか楽しいものです。以前、小さなビーズ教室をしていた頃、初めての出産を控えた生徒さんがいました。「気持ちが落ち着かなくて。そんな時にコツコツと集中できるのがいい。」と感想を頂いたことがありました。
ビーズシュシュは、クロシェ(かぎ編み)経験者でしたら簡単に挑戦できるヘアアクセサリーの一つです。予めすべてのビーズを並べたい順番に糸に通せば、ぐるりとヘアゴムを包むように編んだ後(1段目)に一つ一つ編み付ければ(2段目)出来上がりです。
何度も作ってはほどき…を繰り返して、私的メモを残しておきます。準備するものは、
- 太すぎず細すぎず、中くらいのサイズの日本製のヘアゴム(丈夫で寿命が長い!)
- 1~2号のかぎ編み針
- 品質の高いレース糸(伸縮のない糸、化繊や綿など。ビーズを編み付けた後にゆるみにくい)
- アクリル、ウッドビーズ、コットンパールなどの軽いビーズ
- オプションとして少量のガラスや陶器など重めのビーズ(もし使いたいものがあれば)
しゃらしゃらと量がたっぷりあるとかわいいので、まず土台となる目の数は80以上をおすすめします。どんな目の数でもビーズシュシュは出来ますが、仕上がった作品のゴムの伸びが違ってきます。上の写真では大小様々なサイズのビーズを使用しており、大体80目ほど(ビーズの数も同じく)で出来ています。小さなビーズをたくさん使う場合は目を増やしたり、一目に複数のビーズを入れて編み付けたり色々と試してみるのがおすすめです。使用する糸や編み針の太さ、ヘアゴムの太さ、編む時のテンション(きつめ・ゆるめ)などでコロリと仕上がりは異なります。
軽やかでびよーんと伸びもよく、しゃらりと楽しい存在感。糸に予めすべてのビーズを通して編みはじめるので、ビーズを選ぶ際は、レース糸の通る大きさの穴が開いているか確認しておきましょう。
ビーズを糸に通す時は、刺繍針を使ったり、代用として細いアクセサリー制作用のワイヤー(なければ縫い糸など)でレース糸を挟んで通したりするのもおすすめです。
日々、景色の中でぽつりぽつりと咲き始める花。ぽっと心も灯してくれるようで、見つけると嬉しくなります。青々とした葉の色も鮮やかですよね。どうか暖かくお過ごしください。
それでは、また。
ふわりと、どこかでお会いしましょう。