2023年の師走も、北風と共にピューッと過ぎ去ってゆく。
暖かかった秋も過ぎ、ようやく冬らしく冷え冷えとした風が吹きすさぶ、寒ーい季節がやってきました。今年は夏が始まるころからバタバタと用事が重なり、移動も重なり、年の瀬になってふっと一息。
筑波山のふもとで暮らす
夏の終わりから秋の間中、2ヵ月ほど筑波山のふもとで暮らす機会がありました。初めての「つくば」、そしてちょっと特殊な環境での暮らし。
「つくば」というと、宇宙・ロボット・テクノロジー・研究…と最先端の技術を作る町という印象がありました。しかし実際の町の様子は、少ない繁華街を除けば、穏やかに田畑が広がる広大な平野と自然。緑いっぱいの長閑な景色が広がる場所です。
かつての鉄道跡を利用した、サイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」が田畑の中を走り、休日には大勢の人が「筑波山」へ訪れます。
私たちも、自転車で色々な場所へ出かけてきました。
いつも思うのですが、暮らしたことのない場所での暮らしは学びがいっぱいです。
楽しい仕掛けや展示がいっぱいの国土地理院。明治40年に測量部員が剣岳山頂の岩の上で発見した「銅錫杖頭附鉄剣(剣岳発見)」の話に鳥肌が立ったり、地元の人との交流で町の歴史を知ったり、子どもが好奇心を刺激する楽しい遊びが満載のエキスポセンターで一緒になって遊んだり…
また、単純にスーパーマーケットなど食品を売る場所へ行くのも、新たな暮らしの知恵を知るいい機会になりますね。町の中を自転車や歩きで移動しながら、ランドスケープデザイン(景観デザイン)を考えさせられたり…。小さい子たちが無料で自転車や乗り物を学べる「交通公園」、全国各地にありますが大分市にもできないかな…などなど。この辺で割愛を。
一日一日の暮らしを嬉しく・楽しくしようと生きる人たちに、たくさんのヒントをもらった滞在でした。
帰りに立ち寄った、名古屋の小さなお店で食べた「焼き太きしめん」の美味しかったこと!炎が上がる鉄板とにらめっこのおじいさんと、ちゃきちゃき明るいおかみさん。積み重ねる・続けることから造られる空間で、いい時間を過ごせました。
北風が駆け抜けて、季節外れの紅葉をまとった木も一掃。すっかり冬景色ですね。
どうかお身体を大切に、暖かく年の瀬を過ごせますように。
それでは、また。
ふわりと、どこかでお会いしましょう。