初めての妊娠で、すでに高齢の域。妊娠が判明した後は、色々たくさん調べて準備をしましたが、振り返ってみれば必要のないものも多かった…そんなアメリカでの出産の記録を、メモとして残しておこうと思います。
初めて海外出産を予定している方、これから考えている方など、どこか不安に思っている方に少しでも流れが伝えられたらと、手描きの柔らかなイラストと共に綴っていきます。
赤ちゃんを迎えるまでに揃えたいもの(家具編)
基本的な準備リストとして、まずは赤ちゃんを毎日お世話するのに揃えたい基本的な家具など大きなものをご紹介。
- 新生児用カーシート
- 新生児/乳児用ストローラー
- ベッド用品(クリブ、マットレス、シーツ、ウォータープルーフ・マットレス・パッド)
- チェンジング・テーブル(オムツを替える台)(チェンジング・パッド、チェンジング・パッドのカバー)
- ベビー・バスタブ(お風呂)
- ベビーキャリア(抱っこ紐)
- バウンサー(baby bouncers/rockers)赤ちゃんの重みや動きに合わせて、ゆらゆらと心地よく揺れて赤ちゃんをあやしてくれるもの(必需品ではなく、家にあると便利なもの)
おそらくアメリカで出産入院する際に必需品であるカーシート。私が利用した病院では、退院する日はカーシートが正しく設置されているかを確認するため、看護師さんが乗車まで付き添いました。
クリブ(crib)とはベビーベッドの意味で、四方に柵のついたもの。
市場には様々な商品があり、柵で赤ちゃんがケガしないよう四方を覆うクッションカバーや、大人のベッドで添い寝できるベビーネストなども販売されていますが、乳幼児突然死症候群(SIDS:SuddenInfantDeathSyndrome)や窒息死を防止するため使用は推奨されていません。米国小児科学会(AAP)では使用禁止を訴えています。 布団や枕、ぬいぐるみなども、クリブの中での使用は勧められていません。「かわいい」、「楽」ではなく、「赤ちゃんが安全に過ごせる環境作り」を目指しましょう。
赤ちゃんを迎えるまでに揃えたいもの(ケア用品編)
基本的な準備リストとして、まずは赤ちゃんを毎日お世話するのに揃えたい基本的なケア用品をご紹介。
おむつグッズ
- 使い捨ておむつ(disposable diapers)・布おむつ(cloth diapers)
- 赤ちゃんのおしりふき(baby wipes)
- おむつ用ゴミ箱、詰め替えバッグ(diaper pail, Refills)
- 布おむつの場合に洗濯が楽になるおむつライナー(diaper liner)
- おむつ用バッグ(diaper bag)おむつ以外にも着替え、ワイプ、ティッシュペーパー、使ったおむつを入れる袋、小型タオル、授乳ケープ、ハンドサニタイザーなどを入れて、外出時に持ち運べる
- おむつかぶれクリーム(Desitinなど)
母乳・ミルクグッズ
- 授乳ケープ(Breast Feeding Cover / Nursing Cover)
- 哺乳瓶(bottles)・ニップル(nipple)
- 哺乳瓶保温器(bottle warmer)調乳に適した温度にして保温してくれるもの
- 哺乳瓶殺菌器(bottle sterilizer)
- 哺乳瓶ブラシ(bottle brush)
- 母乳パッド(nursing pads)母乳の漏れ防止
- クッション(nursing pillow)
- 乳頭ケアクリーム(lanolin cream)赤ちゃんの口に入っても安心なもの
- さく乳器(breast pump)電動のタイプは便利!保険でカバーされるか要チェック
ベビー服やリネンなどの布用品
- おくるみ(swaddle)3~5枚
- 肌着(baby onesie) 4~6枚 日本では前開きの短肌着とコンビ肌着が定番なようですが、アメリカでは首から着せるワンジーが一般的
- つなぎの服(overall) 2~3枚
- よだれかけ(bibs) 3~5枚
- 帽子 2~3枚
- ソックス 3~5枚
- 季節によって、セーター、ジャケットなどの防寒服
おくるみは、おそらく出産後から、しばらく3~4か月(首がすわるまで)は毎日使用するもの。赤ちゃんが周りの音や刺激に反応して手足をピクッとさせるモロー反射の防止に効果的。また、お腹の中にいたときのように自然に丸まった状態を作り出せるため、赤ちゃんが安心できます。様々なタイプのものがありますが、手足と絡まったりする事故を防ぐため、病院では一般的な正方形の形で、肌に優しい自然繊維(綿など)のおくるみを推奨していました。巻き方は初めは慣れませんが、徐々に自然と覚えていきます。
私の経験ですが、母乳育児の場合、電動さく乳機と乳頭ケアクリームは毎日の必須アイテムでした。赤ちゃんが、稀に5~6時間と長く寝る時など、胸の張りが痛く感じるので。看護師さん曰く、人にもよるけれど3時間以上開く場合は、さく乳機の使用を勧めていました。保険でカバーされる場合が多いので、確認してみましょう。
私が準備していた時は、周りの出産経験者から、おさがりの洋服や器具など、数多くのものを頂きました。そんな中には古いものも混ざってあり、今では米国小児科学会(AAP)から使用を禁じられているものもありました。判断に迷う場合は、先生に相談してみましょう。
出産・入院時に必要なもの。無理のない範囲で十分
これは私の個人的な感想ですが、予め病院より指示される準備リスト(カーシートなど。事前に説明されます)の内容で十分でした。ネットで検索をすると、アマゾンやら通販サイトとリンクさせて様々なものをリストに挙げている方もいて、本当に必要なのか…迷った時期もありました。
おそらく病院にもよりますが、私が利用した大きな病院では、産まれた赤ちゃんが家に帰り着くまでに必要なものはすべて支給されました。肌着やおくるみ、帽子、オムツ、ウェットティッシュ、ママ用の手動さく乳機(電動のものと互換性のあるもの)、ケア用品(オムツかぶれクリームや乳頭ケア)、スリッパ、すべてを持ち帰るための大きなボストンバッグ…など! ママ用のパジャマもいかにも病院らしいものではありますが、支給されたもので十分でした。そもそもあまり動けないし、個室のお部屋の中にはトイレやシャワー、リネン類も設置・準備されており、周りを気にする必要がありませんでした。
また、市販のものは推奨されている規格とは異なる場合があるため、事故を防ぐために、病院滞在中で看護師さんが看ている間は、病院が準備したものを使用する場合もあるようです。
基本的には、病院より指示される入院準備リストに加えて、それぞれ各自で不可欠なもの(自分に合ったケア用品やアレルギー対策など)。産後、ママの身体はとても疲れているので、快適に過ごすために必要なものを考えてみては。
判断に迷う場合、先生に相談してみましょう!無理なく準備していけるといいですね。
それではまた、どこかで。ふわりとお会いしましょう!
海外出産 in アメリカ 過去の記事はこちらより