和紙のススメ ー無地・柄物 和紙であそぼう!ー

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オセアニア、北アメリカ、ヨーロッパと転々とした暮らしの中で、いつも私の荷物の中に入っていたもの。それは「和紙」でした。 無地の和紙や柄の和紙、産地もさまざまな和紙。独特の質感に、多彩な色合いで、お祝いや季節のイベントでカードを贈ることが多かった私には、和紙はとても便利な素材の一つでした。

私たちの暮らしに昔から存在している和紙。そんな和紙について、普段馴染みのない方でも手に取って楽しんでもらえたらと思い、和紙を用いた暮らしのアイデアをご紹介していきます。お子さんと一緒に作るのも楽しいですよ!

和紙の特徴 他の紙と何が違う?

  • 他の紙と比べて繊維が長く、薄くてもとても頑丈!
  • 原料が天然繊維で、薬品を使用せず痛みが少なく保存性が高い
  • 天然繊維による独特な素材感
  • 和紙の表(つるつるとした面)と裏(ざらざらとした面)で表情が2度楽しめる!
  • 繊維が長い特性を活かし、手でちぎってふわりと柔らかな表現が可能
  • 各産地の作り手の個性が魅力 … などなど

和紙では、一般的につるつるとした光沢のある面が表とされていますが、「表裏を逆に使ってみる」ことで異なる表情が楽しめます。表現したいものに応じて、和紙の持つ「素材感」を使い分けてみましょう。

和紙を使ってカード作ろう! 

和紙は独特の素材感が魅力。モチーフを切り出して、カードの台紙に貼るだけで、どことなく趣が出るのが気に入っています。工作が苦手な方も、クラフトパンチを使えばきれいに仕上がりますよ。また、柄の和紙はカードに合わせて切って貼るだけで、市販のカードのような仕上がりに。手をかけずに、短時間で作れるのが嬉しいですね。

無地の和紙 【素材感を活かしたアイデア】
  • 柔らかさを表現したい時は、手でラフにちぎる。繊維の長さを出したい時は、ちぎる部分に手を添えて、繊維を伸ばすように引っ張りながらちぎる。一重に和紙と言えど数多くの種類があるので、繊維の出方も異なる。実際に和紙に触れて、試してみよう!
  • 複雑なモチーフを切り出す時は、トレーシングペーパーで予めモチーフを和紙に転写すると切り出しやすい。
  • シンプルな形(丸や四角など)を複数作ってタングラムのように、図形を組み合わせる。色や形で、思わぬ発見があるかも!お子さんと一緒に遊びながら作るのもオススメ。
  • 好きな色を一つ選んで類似色でまとめる、もしくは少ない色数のトーンで組み合わせると統一感が出る。
  • 和紙のモチーフの側に「Happy Birthday!」「Congrats!」など言葉を添えると、よりグリーティングカードらしく仕上がる。
柄の和紙 【柄を活かしたアイデア】
  • 柄の好きな部分を切り取り、そのままカードに貼る。
  • イベントの内容や、贈る相手に繋がりのある柄を選ぶのもよし。季節に合わせて柄を選ぶのもよし。
  • 柄の中で使われている色を一つ選び、その色の無地の紙を一回り大きく枠のように下に重ねると、まとまり感UP!重厚感も出て、オススメ。(上写真の右下例)
  • 折り紙でモチーフを折り貼る。柄を引き立たせるのに、無地の和紙と組み合わせるのも面白い。

のりは、紙のり(一般的なスティックのりなど)や和紙のりなど液状でないものが使いやすいよ。完成したカードは、本の間にしばらく挟むと、曲がらずきれいな仕上がりに!

和紙は捨てるところ無し!

上の写真は、和紙で色々なモチーフを切りぬいて残ったもの。紙くずとしてゴミ箱へ捨てられてしまいそう…ですが、丁寧に広げて小さな葉の形に切り抜き、葉のモチーフを切り出します。そこにアートフラワー(造花)の花芯と組み合わせてカードの台紙に貼り、小さなカードを作ったものがトップの写真です。

葉の形のモチーフを3枚組み合わせると、ほころび始めた蕾のような…チューリップのような…小さな花に仕上がりました。4枚組み合わせると、どことなくスイレンに似ていませんか?

私は、和紙を切り抜いた後の紙くずを、なるべく集めて残しています。小さいものでも、クリスマスカードのツリーの飾りに活用するなど、思わぬところで役に立つことも。

今回は和紙の活用法として、カード作りを紹介しました。今度はインテリアのデコレーションなど、他の活用法もご紹介していけたらと考えています。どうぞお楽しみに!

それではまた、どこかで。ふわりとお会いしましょう!